確定申告の時期が近づいてきました。
2019年分の所得税の申告期間は、2月17日(月)~3月16日(月)です。※新型コロナウイルスの感染拡大のため、4月16日(木)までに延長となりました。
わたしは現在、農業研修中のため、国からの補助金を受けて生活しています。
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農業次世代人材投資資金(準備型)の受給者は、確定申告をしなければなりません。
ほとんどの新規就農者は、確定申告の経験がないと思います。もともと会社勤めだったわたしにとっても、初めての経験です。
独立後は、特別控除が受けられる「青色申告」をするつもりです。ただ、研修1年目の今回は、クラウド会計のフリープランを上手に利用して「白色申告」をするつもりです。
まずは準備編として、主要なクラウド会計サービスを比較検討してみましょう。
農業次世代人材投資資金(準備型)も申告対象
農業次世代人材投資資金の受給者について、農水省のホームページには、こう記されています。
原則として全員自らが資金を受給した年の所得税及び復興特別所得税の確定申告を行う必要があります。
ここまではっきり書かれていると、「知りませんでした」というわけにはいきません。
以下、準備型について、農水省の案内文に沿って注意点を整理します。
- 資金は「雑所得」となります。給与所得など他の所得が別にあれば、それらも合わせて申告します。
- 資金を受給した年に発生した交通費や授業料など研修に要した費用の額があれば、必要経費として収入金額から控除が可能です。
- 合計所得金額から、基礎控除・配偶者控除・扶養控除・社会保険料控除を差し引いた額が課税所得です。
出典:https://www.maff.go.jp/j/new_farmer/n_syunou/attach/pdf/roudou-95.pdf
クラウド会計サービスを比較
クラウド会計はインターネットを介して利用するサービスで、データ入力した帳簿の内容などはサーバー内で安全に保管されます。
ソフトをパソコンにインストールする方法の場合、誤ってデータが消えてしまったときに備えておく必要があります。クラウド会計であれば、こうした面倒なバックアップ作業もしなくていいわけです
クラウド会計の一番のメリットは、確定申告がめちゃくちゃ簡単になることです。パソコンにデータ入力していくだけで、コンピュータが自動で帳簿を作成してくれます。
基本は「年額〇〇〇〇円」といった有料サービスですが、「1か月限定」などの条件付きで無料で利用することができます。
実はわたしも、どれを使おうか、まだ迷っています。それぞれに特徴があるので、順番に見ていきましょう。
freee(フリー)
まずは、クラウド会計でシェア率ナンバーワンの「freee(フリー)」です。
freeeのよい所は、農業申告に対応したサービスを提供している点です。
農業は、他の事業にない、独特な勘定科目があります。それが初期設定で入っているというので、正直それだけで圧倒的に魅力です。
じゃ、freeeに決まりだね!
…とは、いきません(笑)
無料で利用できるのは、登録から30日間のみです。(有料プランに登録すれば、再びデータを閲覧・編集することが可能)
だから、「就農に備えて今のうちから慣れておきたい」という方なら、今から有料会員として利用を始めるのもアリかもしれません。
freeeは「会計・経理の知識がなくても誰でも使える」というのが売りです。有料会員なら、メールやチャットでサポートを受けられます。
まずは「スタータープラン」(980円/月)から始め、就農後は農業申告にも対応した「スタンダードプラン」(1980円/月)に切り替えるのがおすすめです。
まずは登録してみて、無料期間中に試してみるのもいいかもしれません。

やよいの白色申告オンライン
会計ソフトとして圧倒的な知名度を誇る、「弥生の白色申告オンライン」です。
なんといっても、無料の「フリープラン」が充実しています。「すべての機能が期間の制限なくずっと使えます」というのが宣伝文句です。
しかし、注意が必要なことがあります。電話・メール・チャットでのサポートは、有料の「ベーシックプラン」(4000円/年 ※1年目限定のキャンペーン価格)でないと受けられません。
「すべての機能」って、そういう意味なのね…
銀行口座・クレジットカードとの連携、領収書・レシートの自動仕訳まで無料でできるので、機能面では十分すぎるくらいだと思います。
ただ、初めて確定申告するわたしにとっては、一抹の不安が残ります。「サポートなしで本当に大丈夫だろうか」と。
なんせ無料で使い放題ですから、使い勝手を試してみるといいかもしれません。

マネーフォワード クラウド確定申告
無料で家計簿が作れる人気アプリで知られる「マネーフォワード」が提供するクラウド確定申告のサービスです。
実は、スマホのアプリは、わたしも愛用しています。銀行やクレジットカードと幅広く提携していて、何もしなくても自動で家計簿が作れちゃいます。便利すぎです。
マネーフォワードにも、無料で利用できる「フリープラン」があります。しかし、こちらも、機能制限がありました。
フリープランの場合、仕訳登録は50件/年までしかできません。さらに、チャットサポートは登録から30日間のみで、電話サポートは受けられません。
準備型の確定申告なら、仕訳登録の制限数は問題ないでしょう。ただし、サポートにも制限があるので、少々検討が必要です。
なお、有料プランは「パーソナルライト」(1280円/月)から。他と比べると、料金設定は、少々お高めですね。
ちょっと、待ったーーーーーーーー!
耳寄りな情報があります。なんと、マネーフォワードさん、初めての確定申告でも安心な「確実申告キャンペーン」を本日から実施中とのこと!(1月22日~4月30日)
特典1:【ワンコインで確実に!】 確定申告ツールの月額料金、大幅値下げ
初めて課金登録をする場合、通常は1280円/月かかるところを、500円/月に大幅値下げされます。
特典2:【楽しく学んで、確実に!】 確定申告初心者ガイド(PDF)プレゼント!
無料登録を含む全員が、確定申告の制度やスケジュールなどを理解できる初心者ガイドブック(PDF)をもらえます。
特典3:【使いこなして、確実に!】 確定申告ツール公式ガイドブックプレゼント!
年額プランに登録した場合、マネーフォワード クラウド確定申告の公式ガイドブックがプレゼントされます。
特典4:【たった一日で、確実に!】 確定申告を1日で終わらせるイベントを開催!
確定申告を1日で終了させることを目指すイベントを催し、税理士による個別相談会や確定申告セミナーなどを行います。クラウド確定申告に登録した全ての人が参加できます(申し込みは先着)。
特典5:【Coming Soon】
さらに、来年の確定申告を確実にするための、お得な特典もあるそう。確定申告を終了させた人にとってうれしい特典になるとのことです。

最後に:いろいろと試してみます
うーん…なんとも難しい選択です。(もはや、どれでもいい気がしてきました)
わたしは無料にこだわりたいので、まずは弥生の白色申告オンラインのフリープランを利用してみようかと思います。
研修期間中に当たる1、2年目は、弥生のフリープランを利用して、就農後はfreeeのスタンダードプランに切り替えようかと。
弥生はサポートが付いていませんが、そもそも「メールやチャットサポートなんて本当に必要かな」という気もしていますので。
それと、せっかく無料期間もあることですし、freeeやマネーフォワードの使い勝手も試してみようと思います。
それでは、準備編はこれにて終了!後日談があれば、追ってご報告します。
お読みいただきありがとうございました😊
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