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今回は、しょぼい農業をするにあたり、大変参考になる3冊の本を紹介していきたいと思います。
まず前提として、「しょぼい農業」がどんな人に向いているか、改めて整理します。
- 自分のペースで仕事をしたい
- 自然の中で陽の光を浴びるのが好き
- 大金持ちになろうとは思っていない
この条件に当てはまり、少しでも「しょぼい農業」に関心がある方は、この先にお進みください。
もしかしたら、あなたの人生をハッピーにする選択肢の一つになるかもしれません。
「しょぼい起業で生きていく」
1冊目はこちら:えらいてんちょうさんの「しょぼい起業で生きていく」
えらてんさんが提唱した「しょぼい起業」が下敷きになっているので、これは絶対に外せません。
「逃げの起業」だっていいんです
えらてんさんは、「朝起きられないから就職できない」という理由で、住居兼店舗で生活しながら、リサイクル業を営み始めました。
どうしたって住居は必要だから、そこで店をやればいいんじゃない?といういたってシンプルな発想です。
そうやって、肩肘張らずにやるのが「しょぼい起業」のポイントです。極論を言えば、死ななければいい、わけですから。
人生のハードルを下げまくりましょう。これは「しょぼい農業」を実践する上でも、大切な考え方です。
えらてん流「しょぼい農業」の紹介も
実は、この本の中で、「しょぼい農業」は事例として取り上げられています。
自分がふだんお金を払って買っているものを自分の労働で作れば、そのぶんの支出が減り、事実上収入が増加する
日常生活で必要な農作物を作り、余った分を売る、という「しょぼい起業」の基本に忠実に従うことで農業に応用できるわけです。
えらてんさんいわく、「間違っても、高級なメロンやイチゴに手を出して一攫千金を狙ってはいけない」とのこと。
わたしがやろうとしている果樹園は、えらてん流とは異なります。ただし、考え方のベースは「しょぼい起業」を大いに参考にさせてもらっています。
もっと詳しく知りたい場合は、以下の記事を読んでみてください。
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「農で起業する!」
2冊目はこちら:杉山経昌さんの「農で起業する!」
この本は、脱サラ新規就農者の「バイブル」とも言われる本です。時を経ても色褪せない、農業経営のノウハウがこの一冊に詰まっています。
おそらく、多くの新規就農者がこの本に目を通し、「杉山さんに続け」と農業の道を突き進んでいったことでしょう。
わたしが知る限り、それほど大きくない町の図書館でも、わりと置いてあります。
けれど、Amazonやメルカリで中古本を探せば、かなり安く手に入ります。新規就農を検討しているのであれば、手元に置いておくことをお勧めします。
本の内容については、以下の記事もご参照ください。
《関連記事》
半農半Xという生き方
3冊目はこちら:塩見直紀さんの「半農半Xという生き方」
半農半Xとは、自分たちが食べていくだけの小さな農業と、自分の好きなこと・やりたいこと(=X)を両立させる生き方を指します。
こちらの本は、新規就農の本ではありません。
むしろ、農業を生業にしていない人たちに向けて、農を取り入れた半自給的な暮らしという選択肢を提案しています。
新規就農者には、いろんなバックグラウンドを持った人たちがいます。
わたしは「半農半X」という生き方にこそ、新規就農のハードルを下げる可能性があるんじゃないかと思っています。
半農半Xの「先進地」は島根県
実は、誰もが驚くような、半農半Xを始めるのにうってつけな場所があるんです!
それは…島根県です!!!
県外からの65歳未満のUIターンで、市町村の「半農半X実践者」の認定を受けた場合、以下のような助成制度が用意されているのだそうです。
- 就農前研修経費助成事業 月12万円(12か月以内)
- 定住定着助成事業 月12万円(12か月以内)
※県内で最低5年間、農業に従事しなければ助成金を返還
例えば、こんな例が示されています。
- 半農半看護
- 半農半保育
- 半農半IT
- 半農半介護
- 半農半蔵人
島根県の公式サイトによると、一年を通じて農業とXに並行して取り組む人もいれば、農閑期となる冬など特定の時期にXに集中して取り組む人もいるそうです。
おもしろい取り組みですね。
詳しくは、島根県の公式サイトのリンクを貼っておきますので、こちらからご覧ください。
島根県:島根県は「半農半X」を応援します(トップ / しごと・産業 / 農林業 / 農業振興 / 担い手の育成 / 新規就農 / 半農半X)
わたしは、今の時代こそ、半農半Xにふさわしいと思っています。なぜなら、特別な技能や資格がなくても、日本全国どこにいても、副収入を得られるからです。
詳しくは以下の記事で書きました。ご興味があれば、ぜひ読んでみてください。
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最後に
どれも、おもしろい本です。気になった本があれば、つまみ食いでいいので、手に取ってみてください。
最後になりますが、「しょぼい農業」って、ネーミング的に簡単そうに見えますが、実際にやってみようとすると、意外にしんどいです。
どうしてかっていうと、新規就農の先輩方は、みなさん試行錯誤して「儲かる農業」を目指しています。
そのためには、「ある程度広い面積がいい」「機械はあれもこれも必要だ」となるわけですが、それら1つ1つに自分なりの検討が必要になります。
わたしは、自分の時間を楽しみ、無理なくやっていくことを重視したいと思います。そのために、ベターな選択をじっくり考えているところです。
最終的には、このブログが「実践の手引き」になればいいのですが、それはかなり先のことになりそうです。
それでは、最後までお読みいただき、ありがとうございました😊