うちの妻は、“不登校界のサラブレッド”と言って差し支えない経歴の持ち主です。
小学1年生から中学3年生まで、義務教育の期間はずっと不登校。農業を始めるにあたって、一番心配していたのは妻が新しい環境になじめるのかという問題でした。
毎日決まった時間に起きて、よそさまのおうちにお邪魔して、フルタイムで研修を受ける…こうやって活字にしてみると、ますます絶望的!ぜんぜん、無理そうです。
研修が始まる前夜には、夫婦でこんな会話をしていました。
わたし:「それにしても、よく決断したよね~」
妻:「え?なにが」
わたし:「いや、だって、これから毎日研修いくわけでしょ」
妻:「・・・・・・それ、あんまり考えてなかった」
妻の頭の中では、重大な決断をしたのは会社をやめたわたしであって自分ではないという構図だったようで…
青ざめてました(笑)←今更
いざ、研修へ
でも、実際に始まってみると、そんな不安は吹っ飛びました。初日はほとんどぶどう狩り状態。
里親さんもほんとにほんとにいいご夫婦で、毎日楽しく勉強させてもらっています。
里親さんに「週末は妻の実家に帰省します」と伝えると、食べきれないほどのぶどうとりんごを持たせてくれました。
定時で帰れるだけじゃない!とんでもなくホワイトな職場です。
◇ ◆ ◇
「ディズニーに行くのが最高にストレス」という妻。行くまでの交通機関も、行ってからの人込みも、最悪だそうで。好き好んで行く人の気が知れないそうです。
一方で、「農作業はノーストレス」。なんなら、頼まれていない仕事まで進んでやっています。
傷んだ粒をひとつずつチョキチョキやってこんな風に出荷できる状態にするわけです。
妻は、わたしの1・5倍くらいのペースで房を整えていきます。ノルマなんてないので、のんびりやればいいんですが。
地道な作業はまったく苦にならない様子の妻。結局のところ、人って向き不向きがあるんでしょうね。
まぁこれから先、どうなるかは分かりませんが…今のところ、“不登校”の心配はなさそうです。
次回は…
【妻の観察日記】自律神経を整える朝のルーティーン:リラックスモードからやる気モードに一気に切り替える方法 - しょぼい農業で生きていく